2021年7月28日に、メルカリが新しいサービス「メルカリShops」の提供をスタートしました。
サービスとして絶大な人気を誇るメルカリの新サービスということで、ネットショップ業界でも大きな話題となり、注目を集めています。
この記事では、メルカリShopsとBASEやSTORESなどのネットショップ開業サービスの違いについて解説しています。
メルカリShopsとは?
メルカリShopsは、2021年7月28日にメルカリが新しく提供を開始したサービスです。
これまでの「メルカリ」は、フリマアプリという位置づけで、個人と個人の取引が中心でしたが、「メルカリShops」は事業者による販売という形になるため、ネットショップに近いサービスとなります。
メルカリの利用者数から考えると、メルカリShopsの利用者もかなりの人数になると見られていて、うまく活用することによってメルカリShops経由で多くの売上を作ることもできそうですね。
メルカリShopsの注目機能
Webページが公開できる
メルカリShopsは、基本的にメルカリアプリ内での販売となりますが、それとは別でお店のWebページを公開するという機能があります。
アプリだと、SNSでお客様に紹介する時に少し分かりづらいですが、Webページが用意されていれば誰でもアクセスできるので、SNSを使った集客がより効果的に行えそうです。
フォロワーコミュニケーション機能
メルカリShopsでは、お店ごとにユーザーがフォローする機能が用意されています。
フォロワーコミュニケーション機能は、フォローしてくれたお客様に対して、メッセージやクーポンを配信できる機能となっています。
新商品の情報や、セールの情報などを積極的に配信することによって、売上アップに繋げることができそうですね。
メルカリとの違い
値下げ交渉は無し
メルカリを利用したことがある方はよく分かると思いますが、フリマアプリということもあって商品の値下げ交渉が頻繁に行われます。
値下げ交渉によってより短い期間での販売が実現できる一方で、その対応に追われるのが好きではないという方も多かったと思います。
メルカリShopsでは、値下げ交渉が無いため、通常のECサイトと同様に販売価格そのままでの販売が行えます。
ショップ運営者の氏名が公表される
メルカリShopsは、それぞれのショップがそれぞれの販売主によって運営されているという考え方の元、サービスが提供されます。
そのため、通常のECサイトやネットショップと同様に、特定商取引法に基づく運営者情報の表示が義務付けられます。
ただし、アプリ上で一般公開されるのではなく、個別に開示請求があった場合にのみ開示する可能性があるとのことです。
これについては、気にする必要が無い方がほとんどだと思いますが、個人名や住所、電話番号を絶対に知られたくないという方にとってはネックになりそうです。
在庫管理が利用可能
メルカリShopsでは、在庫を設定して商品を販売することができます。
例えば、Tシャツを販売する場合であれば、在庫を10個設定しておいて、10個売れたら売り切れ表示になるといったような仕組みです。
こちらも、通常のネットショップであれば当たり前の機能ですが、メルカリとは大きく違った点です。
中古品の販売は許可が必要
メルカリがフリマアプリという位置づけだったのに対し、メルカリShopsはネットショップという位置づけになります。
そのため、中古品を販売するためには、「古物商許可」を取得する必要があります。
メルカリShopsとBASEやSTORESとの違い
メルカリShopsはメルカリアプリ内で販売できる
BASEやSTORESは、ネットショップを公開したらSNSなどを活用して自分で集客を行う必要がありますが、メルカリShopsはメルカリアプリ内で展開されるため、ある程度の集客を見込むことができそうです。
ただし、その分Shopの機能やデザインなどのカスタマイズは制限されると考えられるため、オリジナルのネットショップが作れるというよりは、Amazonや楽天に出店する形にイメージが近いです。
商品の販売ができればどのような形でも大丈夫という方は問題ないかもしれませんが、「自分のネットショップを持ちたい」という方や、「本格的にブランディングを行いたい」という方にはメルカリShopsは相性が悪そうです。
メルカリShopsは手数料が高め
メルカリShopsは、販売手数料として、売上金額の10%が引かれます。ネットショップでは、販売手数料や決済手数料が基本的に発生してしまいますが、この手数料がSTORESやBASEと比べて少し高めの設定となっています。
サービス | 手数料 |
---|---|
メルカリShops | 10% |
BASE | 6.6%+40円 |
STORES | 3.6%〜5% |
メルカリによる集客力次第では、メルカリShopsで販売した方が利益が多くなる可能性もありますが、自分で集客できるという方は、STORESやBASEを利用した方が手数料を抑えて最終的に残る利益を増やすことができそうです。
まとめ
メルカリは人気のサービスということもあって、自分のお店が作れるメルカリShopsも大きな注目を集めています。
ただし、STORESやBASEなどのネットショップ開業サービスとは一味違った形のサービスなので、すでにネットショップを展開されている方や、これからネットショップを作りたいという方は、これまで通りSTORESやBASEが最もおすすめのサービスとなりそうです。
オリジナルのネットショップで販売しながらメルカリShopsでも販売するという形を取ることで、売上アップに繋げられる可能性もあるので、もし興味がある方はメルカリShopsに一度登録してみるのがいいかもしれません。
現在メルカリShopsは先行者登録の受付中で、申込みしておくことで一般の方より少し先に利用開始することができたり、購入者キャンペーンの恩恵を受けることができます。気になる方は登録しておくといいでしょう。
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