オリジナルグッズ作成サービスを利用すれば、好きなアイテムのベースを選択して、イラストや画像などをアップロードすれば、誰でも簡単に自分だけのグッズを作成することができます。
また作成したグッズは販売機能やネットショップ連携を使ってオンデマンド販売をすることも可能で、在庫リスクや梱包・発送作業無しで商品を販売することが可能です。
この記事では、オリジナルグッズが作成できる人気サービスの解説や比較を行っています。ぜひオリジナルグッズ作成のサービス選びの参考にしてみてください。
オリジナルグッズ作成サービスとは
オリジナルグッズ作成サービスとは、ベースとなるアイテムを選択して、イラストや画像などをアップロードしたら、それらが印刷されたオリジナルグッズを作成できるサービスです。
オンデマンド印刷サービス、プリントオンデマンドなどと呼ばれることもあります。
友達や家族に世界で1つしかないオリジナル商品をプレゼントしたり、クリエイターやインフルエンサーの方はオリジナルグッズを作成して販売するなど、様々な場面で活用することができます。
作ることができるグッズの種類も幅広く、例えば下記のようなグッズを作成することができます。
- アパレル(Tシャツ、パーカーなど)
- ファッション(スニーカー、キャップなど)
- スマホケース
- バッグ(トートバッグ、リュックサックなど)
- マグカップ・タンブラー
- キッズ用品
- アート作品
- 文房具
上記でもほんの一部なので、本当に様々なオリジナルグッズを作成することが可能です。
作成したオリジナルグッズは自分用で購入したり、友達や家族にプレゼントしたり、ブランドのオリジナルグッズとして配布したりするなど、様々な使い道が考えられます。
また、一般公開して販売することもできるため、副業として始めたり、クリエイターやインフルエンサーのマネタイズ手段としても注目されています。
オリジナルグッズの販売方法
オリジナルグッズを販売する場合、大きく下記の2種類の方法があります。
- 在庫販売
- オンデマンド販売
オリジナルグッズ作成サービスはオンデマンド販売に対応しているものが多いので、特に理由がなければオンデマンド販売でスタートする方が手間とコストを削減することができます。
1. 在庫販売
在庫販売は、オリジナルグッズを作成したらそれらを在庫として保有し、ネットショップ上で販売する方法です。
在庫販売にするメリットは、オリジナルグッズ作成サービスとネットショップのシステム連携が不要という点で、それぞれ好きなサービスで商品を作って、好きなネットショップで販売することができます。
2. オンデマンド販売
オンデマンド販売は、ネットショップで商品が注文された際に注文データをオリジナルグッズ作成サービスに連携し、注文後に製造して、工場から直接購入者に商品を発送するという方法です。受注生産も広義のオンデマンド販売に含まれますが、ここではオンデマンド印刷を使った販売方法についてご説明します。
オンデマンド販売の場合は、実際に注文されるまで費用がかからないため、在庫リスク0でオリジナルグッズを販売できるという点と、直接購入者まで商品を届けてもらえるのでショップオーナーは梱包や発送などの作業が不要というメリットがあります。
ただし、サービスによってはオンデマンド販売に対応していなかったり、連携可能なネットショップが限られてしまうため、それらを踏まえてサービス選定を行うようにしましょう。
オンデマンド販売の種類
個人でオンデマンド販売を始める場合には、大きく2つの販売方法があります。
- グッズ作成サービス上で販売する
- ネットショップ連携で販売する
1. グッズ作成サービス上で販売する
オンデマンド販売の種類の1つ目は、1つのサービスの中でグッズの作成から販売までまとめて行ってしまうという方法です。
例えばSUZURIでは、オリジナルグッズを作成して、そのままSUZURI上で販売まで行うことが可能です。
このような場合、特商法の販売事業者がサービス事業者となるので、完全に個人の氏名や住所、連絡先などを非公開で運営することができるため、クリエイターやインフルエンサーのオリジナルグッズ販売との相性に優れています。
2. ネットショップ連携で販売する
オンデマンド販売方法の2つ目は、グッズ作成サービスとネットショップを連携して商品データや注文情報などを連携して販売するという方法です。
在庫販売とオンデマンド販売を1つのネットショップで完結することができるので、在庫商品の販売も考えている場合はネットショップ連携が可能なサービスを選ぶようにしましょう。
また、ネットショップ連携の場合は複数のグッズ作成サービスで作った商品を1つのショップで販売することができるので、より幅広い品揃えを実現することができます。
おすすめのサービス
オリジナルグッズ作成サービスの中でも人気が高く、おすすめのサービスはこちら
- SUZURI(スズリ)
- オリジナルプリント.jp
- pixivFACTORY(ピクシブファクトリー)
- UP-T(アップティー)
- paintory(ペイントリー)
- Printful(プリントフル)
- Gelato(ジェラート)
それぞれのサービスについて、1つずつご紹介していきます。
1. SUZURI(スズリ)
SUZURIは、オリジナルグッズ・アイテムを簡単に作成・販売できるサービスです。
オリジナルグッズの作成だけでなく、販売機能まで用意されているのでグッズの作成から販売までをまとめて管理することができます。
注文が入ったらSUZURI側で梱包や発送を行ってくれるので、手間もかからず気軽にオリジナルグッズの販売をスタートすることができます。
アイテムの種類 | 50種類以上 |
---|---|
販売機能 | ◯ |
ネットショップ連携 | – |
2. オリジナルプリント.jp
オリジナルプリント.jpは、Tシャツやマグカップ、スマホケースなど様々なオリジナルグッズを作成できるサービスです。
1,500種類以上のアイテムから好きなものを選んでグッズや商品を作ることができるので、作成できるグッズの種類もかなり充実しています。
ネットショップ作成サービス「BASE」と連携しており、オリジナルプリント.jpで作成したグッズはBASEで簡単に販売を始めることができます。
購入されたら注文データが連携されるので、ショップオーナー側での作業は特に発生せず、半自動でネットショップを運営することができます。
アイテムの種類 | 1,500種類以上 |
---|---|
販売機能 | ✕ |
ネットショップ連携 | BASE |
3. pixivFACTORY(ピクシブファクトリー)
pixivFACTORYは、pixivが運営するオリジナルグッズ作成サービスです。
イラスト投稿サイトのpixivを運営する企業ということもあり、創作活動や推し活などに関連したオリジナルグッズが豊富に取り揃えられています。
また、同人誌印刷なども可能で、他のサービスでは作れないニッチなアイテムや商品にも対応しています。
アイテムの種類 | 70種類以上 |
---|---|
販売機能 | ✕ |
ネットショップ連携 | BOOTH |
4. UP-T(アップティー)
UP-Tは、Tシャツやスマホケースなど1,000種類以上のアイテムを使ってオリジナルグッズが作成できるサービスです。CMなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか?
丸井織物株式会社という1956年創業の歴史ある会社によって運営されているサービスで、合繊織物生産量のシェアでは全国ナンバーワンという実績もあります。
アイテムの種類が豊富で、販売まで行うことができるので、初めてオリジナルグッズの作成や販売を始める方にもおすすめです。
BASEと連携することで、BASEで作ったネットショップ上で商品を販売することもできます。
アイテムの種類 | 1,000種類以上 |
---|---|
販売機能 | ◯ |
ネットショプ連携 | BASE |
5. paintory(ペイントリー)
paintoryは、アパレルに強いオンデマンド印刷サービスです。
Tシャツカテゴリだけでも25種類のアイテムが用意されていて、その他にも帽子や靴下など細かなアイテムの品揃えも豊富です。
作成したグッズはpaintory上で販売することができますが、BASEやShopifyと連携して販売することもできます。
ネットショップ連携した場合には、商品が購入されたらpaintoryが梱包、発送を行ってくれるのでショップオーナーは手間をかけずに販売することができます。
アイテムの種類 | 150種類以上 |
---|---|
販売機能 | ◯ |
ネットショップ連携 |
|
6. Printful(プリントフル)
Printfulは、アメリカで創業したオリジナルグッズ作成・販売サービスです。世界中に製造拠点を持っていて、日本国内でも熊本県の提携施設で製造が行われています。
海外では結構有名なサービスで、BASEやShopifyなどのネットショップ作成サービスで販売することが可能です。
アイテムの種類が350種類もあり、文房具やペット用品、インテリア雑貨など他のサービスでは提供されていないようなグッズを作成することができます。
アイテムの種類 | 350種類 |
---|---|
販売機能 | ✕ |
連携サービス |
|
7. Gelato(ジェラート)
Gelatoは、海外で人気のオリジナルグッズ作成サービスです。
日本への郵送には通常9〜13日かかりますが、送料は1,000円〜2,000円程度なのでそこまで高いわけではありません。
海外で人気のネットショップを中心に連携していて、日本で人気のサービスだとShopifyが連携しています。
海外のユーザーをターゲットにして販売したい場合や、他で取り扱っていない商品を販売したい場合などにおすすめのサービスです。
アイテムの種類 | 150種類以上 |
---|---|
販売機能 | ✕ |
ネットショップ連携 |
|
オリジナルグッズ作成サービスの選び方
- アイテムの種類やジャンル
- 商品の原価と配送料
- 注文からお届けまでの日数
- 販売方法
アイテムの種類とジャンル
オリジナルグッズ作成サービスを選ぶ時は、取り扱っているアイテムの種類やジャンルをチェックするようにしましょう。
アイテムの種類が多いと、作成できるグッズの幅もそれだけ広がるので、より自分好みだったり、より売れるグッズを作成しやすくなります。
また、特定のジャンルに特化したサービスも提供されているので、作成したいグッズのジャンルが予め決まっている場合はそのジャンルに特化したサービスを選ぶことで、高品質な商品が販売できる場合があります。
いずれの場合も、種類やジャンルが豊富なサービスだと幅広いグッズを作成することができるので、初めてオリジナルグッズの作成や販売に挑戦する人にはおすすめです。
印刷の種類
オンデマンドプリントにはいくつかの印刷方法があり、インクジェット印刷やシルクプリントなど、種類によって価格や品質が異なります。
またサービスによってはロゴやマークなどの刺繍が可能な場合もあり、サービスごとのオンデマンドプリントの印刷の種類を確認するようにしましょう。
例えば、オリジナルプリント.jpでは下記のプリント方法の中から選ぶことができます。
- オンデマンド転写(DTFプリント)
- インクジェットプリント
- ホワイトインクジェットプリント
- シルクスクリーンプリント
- IMシルクスクリーン
- 刺繍(名入れ刺繍・ロゴ刺繍)
- カッティング圧着
- 箔プリント
- フルカラー転写
- UV硬化インクジェットプリント
- ロータリーUVインクジェットプリント
- 昇華転写
- 昇華転写(マグカップ用)
- 昇華転写(スマホケース用)
- レーザー加工
- オンデマンドカラーレーザープリント
- ラテックスプリント
- テープ印刷
- ボール転写
- パッド印刷
- スタンプ加工
- デジタル転写
注文からお届けまでの日数
オリジナルグッズは注文してから製造が始めるため、サービスごとにお届けまでの日数がそれぞれ異なります。
時期によっても工場の繁忙期は通常よりも時間がかかってしまったり、特定のアイテムが在庫切れで入荷待ちになるケースもあります。
また海外のサービスの場合、海外から船などを使って輸送する形になるので、注文からお届けまでの日数が長くなってしまうというパターンもあります。
注文からお届けまでの日数がかかりすぎると、購買意欲が低下してしまい売上が下がってしまう要因となる可能性があります。
オリジナルグッズ作成サービスを選ぶ際は、お届けまでの日数を確認するようにしましょう。
商品の原価と配送料
オンデマンド販売でグッズを販売する場合には、下記の2つのコストが発生します。
- 製造費
- 配送費
オンデマンド販売の場合、販売価格は自分で自由に決めることができますが、そこから製造費と配送費を差し引いた金額が利益として残ります。
なるべく製造費や配送費を抑えることで、お手頃価格で商品を販売しても利益が残りやすくなるので、結果的に多くのお客様へ商品を届け、売上を作りやすくなります。
ネットショップ連携しているか
サービスごとにネットショップ連携に対応していなかったり、対応していても特定のネットショップしか利用できないという場合があります。
ネットショップでの販売を考えている場合は、必ず連携先のサービスを確認するようにしましょう。
ネットショップ作成サービス「BASE」は様々なオリジナルグッズ作成サービスと連携していて、かつ初心者でも扱いやすいサービスなので、悩んだらBASEと連携しているサービスの利用がおすすめです。
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様々なオリジナルグッズ作成サービスが提供されていて、簡単に自分だけの商品やグッズを作成することができます。
オンデマンド販売を利用すれば、注文後の梱包や発送作業もすべて代行してくれるので、販売者の作業はほとんど無しで売ることができて、手間をかけたくない人にもおすすめです。
ネットショップ作成サービス「BASE」はオリジナルプリント.jp、paintory、Printfulの3つのオリジナルグッズ作成サービスに対応していて、初心者でも簡単に使えるので気軽にネットショップを始めることができます。
BASEの無料プランとオンデマンド販売を組み合わせることで、初期費用や月額費用0でオリジナルグッズを販売することが可能になります。
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