Shopifyとは、カナダで生まれたネットショップ作成サービスで、日本ユーザーにとってはあまり馴染みがないかもしれませんが、ネットショップ作成サービスの中では世界最大サービスです。
これまで日本語対応されていなかったため、あまりサービスを知る機会がありませんでしたが、最近ついに日本語対応したことにより、日本でも利用者数が増えてきています。
この記事では、Shopifyの評判やメリット、デメリット、料金プランなどを解説しています。
Shopifyとは
Shopifyは、カナダで生まれた世界最大のネットショップ作成サービスです。
以前は日本語に対応しておらず利用者も国内ではあまり多くありませんでしたが、現在ではShopifyも日本語にしっかり対応しており、国内のECサイト・ネットショップの構築にShopifyを利用するケースもかなり多くなってきています。
世界最大のサービスということもあり、他のネットショップ作成サービスよりも機能が豊富だったりカスタマイズ性が高いなど、本格的なECサイトやネットショップの構築にはぴったりのサービスとなっています。
Shopifyのメリット
まず最初に、Shopifyの優れているポイントからご紹介します。
カスタマイズ性の高さ
Shopifyは世界ナンバーワンのネットショップ・ECサイト構築プラットフォームということもあり、細かいニーズに応えるカスタマイズ性の高さが非常に強力です。
テンプレートはLiquidという言語で作られていて、管理画面のカスタマイズから見た目や表示内容、並び順などを自由に編集できるほか、コードを編集すれば自在に編集することも可能です。
例えば、企業でShopifyを導入する場合には独自のサーバとデータ連携したり、倉庫や配送周りのデータ連携を行って自動化したり、運用を見据えたカスタマイズに強い点がShopifyの魅力の1つです。
100種類以上のテンプレート
Shopifyは100種類以上のテンプレートが用意されており、他のネットショップ作成サービスと比べるととても多く、様々な種類のテンプレートの中から好みのテンプレートを選んでネットショップを作ることができます。
公式テンプレートの種類はは2024年現在、下記のとおりです。
無料テンプレート | 14種類 |
---|---|
有料テンプレート | 199種類 |
上記の公式テンプレート以外にも、オリジナルでテンプレートを作成したり、非公式のテーマも多数公開されていて、その数なんと1,000種類以上も公開されています。
扱う商品のイメージに合わせて、自分にぴったりのテンプレートで商品を販売することで、より商品が魅力的に見え、売上アップに繋がります。また、それぞれのテンプレートを自由に修正することが可能なので、細かなカスタマイズを自分で行ってイメージ通りのネットショップを作ることが可能です。
手数料が安い
ネットショップで大切なのが販売や決済で発生する手数料です。手数料が高いサービスだと、売上に対して手数料として差し引かれる金額が多くなってしまうので、売上金として振り込まれる金額が少なくなってしまいます。
STORESは5.5%(有料プランは3.6%)、BASEは6.6%+40円(有料プランは2.9%)であるのに対して、Shopifyはクレジットカード手数料が3.25%〜3.9%となっています。
料金プランごとに異なる決済手数料率で提供されていて、それぞれのプランにおける手数料率は下記のとおりです。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
決済手数料(Visa、Mastercard) | 3.55% | 3.4% | 3.25% |
決済手数料(JCB) | 3.55% | 3.4% | 3.25% |
決済手数料(AMEX) | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
決済手数料(海外) | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
売上が多いネットショップであるほど上位のプランを選んだ方が総合して安く済む場合もあるので、自身のネットショップがどのくらいの売上を見込んでいるかを計算してからプランを選ぶといいですね。
決済方法が豊富
Shopifyは他のサービスと比べるとかなり多くの決済方法を提供しています。具体的には、下記の決済方法を利用することが可能です。
- Shopify ペイメント
- Apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
- PayPal
- Amazon Pay(アマゾンペイ)
- KOMOJU
- 携帯キャリア決済
- Paidy
- SBペイメントサービス(SBPS)
- NP後払い
- atone
- NP掛け払い
- GMOペイメントゲートウェイ
- Smartpay
- 後払い.com
- ペイジェント
- GMOイプシロン
一般的なクレジットカード決済は標準のShopifyペイメントで利用することが可能で、ニーズに合わせてAmazon Payやキャリア決済、後払いなど様々な決済方法を追加することが可能です。
ネットショップで欠かせないクレジットカード決済を始め、コンビニ決済やキャリア決済など利用率が高い決済方法まで幅広く対応しています。Apple PayやGoogle Payなど今後利用率がさらに高まりそうな決済方法にも対応しているので、長期的に考えても魅力的ですね。
仮想通貨で決済するという面白い方法も提供されていて、個性的なネットショップを作りたい場合にはShopifyを選ぶといいかもしれません。
「アプリ」で機能拡張が簡単
Shopifyには、WordPressのプラグインのように様々な機能拡張を行うことができる「アプリ」が提供されています。アプリの数は数千種類にも上り、様々なカスタマイズができたり、管理の効率化に貢献するアプリなどが公開されています。
マーケティングオートメーションやおすすめ商品の表示など、簡単に使えて売上アップが狙える機能もたくさん提供されているので、一度公式サイトのアプリストアでチェックしてみてください。
越境ECにも強い
国を超えて商品を販売することを越境ECと言います。国が異なると言語も通貨も違うので、国内販売と違って色々と対応しなければならないことが増えてしまいます。
サービスによって多言語、多通貨に対応しているものもありますが、Shopifyは対応している種類が最も多く、越境ECサイトを作りたい場合はShopifyを選ぶのが最も得策です。
アプリを使うことで自動で翻訳や国外の通貨での料金表示などを行ってくれるので、手間をかけることなく海外販売を実現することができるでしょう。
Shopifyのデメリット
次に、Shopifyが他のサービスと比べてイマイチだと言われている点をご紹介します。
無料プランが無い
BASEやSTORESでは無料プランが提供されており、初期費用も月額費用も0円でネットショップを始めることができますが、Shopifyは無料プランが提供されておらず、有料プランに登録しないとネットショップを運営することができません。
最低プランは月々33ドルのベーシックプランですが、他のサービスと比べると提供されている機能やサービスは非常に優れているので、費用対効果の面で見るとShopifyは断然優れていると言えるかもしれません。
また、14日間のフリートライアル期間が利用可能なので、まずは試してみて気に入れば継続するという形がいいでしょう。
導入ハードルは少し高め
Shopifyは本格派のネットショップという点が強みですが、一方個人の方が初めてネットショップを立ち上げるという場合には少しオーバースペックになってしまいます。
Shopifyを使って新しくECサイトを作る際には、テンプレートのカスタマイズや設定画面から様々な設定を行う必要があり、知識0の状態からスタートするとかなり大変な作業となってしまいます。
初めてネットショップを作る方や、気軽にネットショップを作りたいという方はBASEやSTORESのような初心者向けのサービスを利用する方がおすすめです。
【2024年最新】BASEの評判やメリット・デメリットを徹底解説! 【2024年】STORESネットショップの評判やメリット・デメリットを徹底解説!
Shopifyの料金プラン
Shopifyには、ベーシックプラン、スタンダードプラン、プレミアムプランの3種類のプランが提供されています。
それぞれのプランの比較は下記の通りです。
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
月額料金(月払い) | 4,850円 | 13,500円 | 58,500円 |
月額料金(年払い) | 3,650円 | 10,100円 | 44,000円 |
決済手数料(Visa、Mastercard) | 3.55% | 3.4% | 3.25% |
決済手数料(JCB) | 3.55% | 3.4% | 3.25% |
決済手数料(AMEX) | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
決済手数料(海外) | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
Shopifyペイメント以外の決済手数料 | 2% | 1% | 0.6% |
追加可能なスタッフアカウント数 | – | 5 | 15 |
ストア分析 | スタンダード分析 | スタンダード分析 | カスタムレポートと分析 |
大きな違いとしては、月額料金と決済手数料です。特にShopifyペイメント以外の決済サービスを利用する場合の手数料が、プランによって大きく異なります。
売上が高いショップほど、上位のプランを選ぶとお得になるようになっているので、プラン選定の際には現状の売上や想定売上を元に一度計算してみることをおすすめします。
機能に若干の違いはありますが、基本的にはベーシックプランでほとんどの機能を利用することができます。
途中からプランを変更することも可能なので、個人で運営される方やスモールビジネスの場合は、まずベーシックプランからスタートして売上が増えてきたタイミングで上位プランに変更する形がおすすめです。
本格派ネットショップならShopifyはかなりおすすめ
Shopifyは豊富な機能が提供されていたりカスタマイズ性に優れていたり、サポートも充実しているという点で様々なショップオーナーのニーズに合わせたECサイト・ネットショップを作成することが可能です。
月額費用が他のサービスと比べると少し高いと感じるかもしれませんが、その分できることの範囲も広く、月額費用以上の価値を提供してくれます。
日本におけるサポートも充実してきているので、これからはShopify利用者がどんどん増えてくるでしょう。これから本格的なネットショップを作ろうと考えている方は、Shopifyを利用するのが断然おすすめです。
初心者にはBASEやSTORESの方がおすすめ
初めてネットショップを作る方や、気軽にネットショップを作りたいという場合は、正直Shopifyはあまりおすすめできません。
機能が豊富でカスタマイズ性が高い点がShopifyの魅力ですが、使いこなすにはそれなりの知識が必要となり、設定項目も様々なページに散りばめられていて、気軽に始めようとすると公開前に断念してしまう可能性があります。
そんな場合は、まずBASEやSTORESなどの初心者向けネットショップ作成サービスを使ってネットショップを作り、売上が上がってきたらShopifyに乗り換えるという選択も可能です。
もしBASEやSTORESで自分の作りたいネットショップを作れそうであれば、そちらを検討してみることをおすすめします。
【2024年版】BASEとSTORESを徹底比較!どっちが売れる? 【2024年最新】BASEの評判やメリット・デメリットを徹底解説! 【2024年】STORESネットショップの評判やメリット・デメリットを徹底解説!
他のサービスとの比較
Shopifyと他の人気ネットショップ作成サービスとの違いを記事にまとめました。サービス選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
【2024年】ShopifyとBASEを徹底比較!料金や決済手数料、機能の違いは? 【2024年】STORESとShopifyを徹底比較!月額費用や決済手数料、機能の違いまとめ