ネットショップにおいて、手数料は利益に大きく影響するためとても重要です。手数料率が低いサービスであれば、売上に対して支払わなければならない手数料を少なく抑えることができるので、その分利益を増やすことができます。
この記事では、ネットショップの手数料に絞って各種ネットショップ作成サービスの比較をご紹介します。
ネットショップの販売手数料と決済手数料
ネットショップやECサイトで商品が売れた時に発生する手数料は、おもに下記の2種類に分けられます。
- 決済手数料
- 販売手数料
決済手数料は、クレジットカード決済やキャリア決済など、決済に関連して発生する手数料で、販売手数料は、商品が売れた際にネットショップ作成サービスに支払う手数料です。
ショップオーナーの視点で見ると、基本的に決済手数料も販売手数料も違いはあまりないので、2つを足した手数料率が安いサービスを選ぶようにしましょう。
決済手数料とは
決済手数料とは、クレジットカード決済やコンビニ決済等の決済サービスを利用した際に決済代行業者に支払わなければならない手数料のことです。
普段クレジットカードを使って買い物をした時に手数料が上乗せされるようなことはありませんが、クレジットカードの決済手数料は販売者が負担しています。
そのため、ネットショップで商品を販売してクレジットカード決済が利用された時には、ショップ側がその手数料を支払わなければなりません。
クレジットカードの決済手数料は常に一定ではなく、契約や決済代行業者によって異なります。
ネットショップ作成サービスごとに、利用している決済代行業者や契約が異なるため、サービスごとに決済手数料も異なります。
販売手数料とは
販売手数料とは、商品が売れた時にプラットフォームに支払わなければならない手数料です。
販売手数料が0円のサービスが一般的になりつつありますが、サービスによって手数料が発生してしまう場合もあるので注意が必要です。
手数料をなるべく少なくネットショップを運営したい場合は、販売手数料が無料のネットショップ作成サービスを選んだ方がいいでしょう。
比較するネットショップ作成サービス
今回は、人気が高く利用者も多い下記のネットショップ作成サービスを対象にクレジットカードで決済を行った場合の手数料を比較したいと思います。
- BASE
- STORES
- Shopify
- Squareオンラインビジネス
- カラーミーショップ
- makeshop
無料プランの決済手数料比較
上記の5つのサービスのうち、無料プランが提供されているのはBASE、STORES、カラーミーショップの3つです。
それぞれの無料プランの販売手数料と決済手数料は下記の通りです。
サービス | 販売手数料 | 決済手数料 |
---|---|---|
BASE | 3% | 3% + 40円 |
STORES | 0円 | 5.5% |
Squareオンラインビジネス | 0円 | 3.6% |
カラーミーショップ | 0円 | 6.6% + 30円 |
無料プランのネットショップ作成サービスの中で最も決済手数料がお得なのは、Squareオンラインビジネスの「3.6%」です。
BASEは決済手数料こそ「3% + 40円」ですが、無料プランだとサービス利用料として販売手数料がプラスで3%発生するので、実質の決済手数料が「6.6% + 40円」となります。
ネットショップ作成サービスの無料プランというのは、月額料金が無料の代わりに販売手数料や決済手数料が高めに設定されています。
少しでも決済手数料を抑えたい場合は、有料プランに登録する必要があります。
- 無料プランなら、Squareオンラインビジネスの「3.6%」が最も決済手数料が安い
- 次いでSTORESの「5.5%」がお得
有料プランの決済手数料比較
ネットショップ作成サービスの有料プランは、基本的に月額料金が高くなるほど決済手数料は安くなる傾向にあるので、それぞれ月額料金と決済手数料をまとめました。
サービス | プラン | 月額費用 | 決済手数料 |
---|---|---|---|
BASE | スタンダード | 16,580円〜 | 2.9% |
STORES | ベーシック | 2,980円〜 | 3.6% |
Shopify | ベーシック | 3,650円〜 | 3.55%〜3.9% |
スタンダード | 10,100円〜 | 3.4%〜3.85% | |
プレミアム | 44,000円〜 | 3.25%〜3.8% | |
Squareオンラインビジネス | プラス | 3,375円 | 3.6% |
プレミアム | 9,180円 | 3.3% | |
カラーミーショップ | レギュラー | 4,950円 | 3.4% |
ラージ | 9,595円 | 3.19% | |
プレミアム | 39,600円 | 2.99% | |
makeshop | プレミアム | 12,100円 | 3.19% |
エンタープライズ | 60,500円〜 | 3.14% |
最も決済手数料を安く抑えられるのは、BASEのスタンダードプランで「2.9%」となります。基本的に決済手数料は3%以上というのが一般的ですが、その中で2.9%というのはかなりお得な手数料設定となっています。
また、BASEはあと払い、銀行振込、キャリア決済、コンビニ決済も決済手数料が「2.9%」となっており、シンプルで分かりやすく、かつお得な手数料設定となっています。
カラーミーショップも全体的に手数料が安く設定されていて、手数料を少しでも抑えたい人にはおすすめです。ただし、クレジットカード決済以外は別途それぞれ手数料が設定されているため、ネットショップで取り扱う商品によってはその他の決済方法が主流となる場合があり、注意が必要です。
また、makeshopの「makeshopペイメント」とShopifyの「Shopifyペイメント」はクレジットカード決済のみ対応となっているため、それ以外の決済手段を導入したい場合はそれぞれ申込が必要となります。手軽に利用したい場合はBASEやSTORES、カラーミーショップがおすすめです。
- 最も決済手数料が安いのは「BASE/スタンダードプラン」で「2.9%」
- 月額5,000円以下なら「カラーミーショップ/レギュラープラン」で「3.4%」
- 月額10,000円以下なら「カラーミーショップ/ラージプラン」で「3.19%」
各サービスの概要
上記でご紹介したネットショップ作成サービスのそれぞれの特徴をご紹介していきます。
BASE
BASEは、初心者でも簡単にネットショップが作れるサービスです。
無料プランの手数料はSTORESよりも少し高めですが、有料プランの決済手数料は他サービスよりも圧倒的にお得で、売上規模が大きなネットショップにもおすすめです。
かつては個人で運営するネットショップのためのサービスというイメージでしたが、最近ではShopifyやカラーミーショップなどと比較対象になるケースも増えてきており、本格的なネットショップにも利用することができます。
【2024年最新】BASEの評判やメリット・デメリットを徹底解説!STORES
STORESは、BASEと同様に初心者向けのネットショップ作成サービスです。スマホ1つであっという間にネットショップを公開することができます。
無料プランの決済手数料はBASEやカラーミーショップと比べてお得な料率が設定されていて、手軽にネットショップを始めたい人におすすめ。
また、STORESは実店舗のPOSレジや予約システム、ロイヤリティプログラムなども展開しており、オムニチャネルでの販売に強いというのもメリットの1つです。
個人でネットショップを始める場合や、実店舗を運営している方がネットショップを新しく作りたい場合などに利用すると良いでしょう。
【2024年】STORESネットショップの評判やメリット・デメリットを徹底解説!Shopify
Shopifyは、世界で最も使われているネットショップ・ECサイト作成サービスです。
海外のサービスということもあり、越境ECや多言語対応に強いのが特徴的で、機能をカスタマイズするためのアプリも数千種類以上公開されているため、機能性や拡張性はかなり高いです。
ただしShopifyペイメントの決済手数料が複雑だったり、クレジットカード決済以外を導入する場合は別途申し込みが必要な所がデメリットとなっており、個人でネットショップを作りたい場合などは煩雑さがハードルとなります。
企業でシステム連携などを活用しながら、本格的なネットショップを構築したい場合におすすめのサービスです。
【2024年】Shopifyのメリット・デメリットを徹底解説!プランごとの手数料や機能の違いもSquareオンラインビジネス
Squareオンラインビジネスは、実店舗との連携に優れたネットショップ作成サービスです。
カフェやアパレルショップなど実店舗を運営しているお店では、オフラインの販売をSquareのPOSレジや決済サービスを利用し、オンラインのネットショップではSquareオンラインビジネスで作ることで在庫や売上情報をSquareにまとめて管理することができます。
無料プランが提供されるので月額無料で利用することができ、無料プランの決済手数料が3.6%と他のサービスと比べるとかなりお得です。
【2024年】無料で作れるSquareネットショップの評判は?無料で使えて料金もお得!カラーミーショップ
カラーミーショップは、個人から法人まで幅広く利用可能なネットショップ作成サービスです。
法人向けのサービスというイメージが強い方もいるかもしれませんが、無料プランを提供するなど個人向けのサービスや機能も注力しています。
ただし、個人でネットショップを作成する場合はBASEやSTORESの方が人気で、どちらかというと法人がコストを抑えてネットショップを作りたい場合などにおすすめです。
【2024年】カラーミーショップの評判やメリット・デメリットを徹底解説!makeshop
makeshopは、国内での流通額が11年連続No.1のネットショップ作成サービスです。
主なターゲットは中規模から大規模の法人で、豊富な機能とシステム連携などのカスタマイズ性に優れています。
有料プランの月額料金は12,100円からと少しの価格設定ですが、決済手数料が3.19%とShopifyと比べると安く設定されていて、国内ではネットショップ・ECサイトの実績がかなり多いサービスです。
【2024年最新】makeshopの評判は?メリットやデメリット、費用などを徹底解説!初心者におすすめの無料ネットショップ作成サービス
初心者におすすめの無料ネットショップ作成サービスは下記のページで詳しく比較・解説しています。
いずれも優れたサービスですが、料金や機能などがそれぞれ異なるので、ニーズに合ったサービスを選ぶようにしましょう。
【2024年】無料ネットショップ作成サービスのおすすめ3つを比較!