Shopifyは世界最大級のネットショップ作成サービスで、世界中の人がShopifyを利用してネットショップを運営しています。
一方で、BASEは初めてのネットショップでも簡単に始められる初心者向けのネットショップ作成サービスで、あっという間にネットショップを作ることができてしまいます。
この記事では、ShopifyとBASEの月額費用や決済手数料、機能など2つのサービスの違いについて解説しています。
Shopifyとは
Shopifyは世界中で利用されている世界最大のネットショップ作成サービスです。
日本のサービスと比べると利用者数は断然多く、機能が豊富であったりカスタマイズ性が高いなど本格派ネットショップにおすすめのサービスです。
BAESと比べると本格派ネットショップに人気のサービスで、個人というよりは法人からの人気が強いサービスとなっています。
【2024年】Shopifyのメリット・デメリットを徹底解説!プランごとの手数料や機能の違いもBASEとは
BASEは、ネットショップ作成サービスの中でも初心者が使いやすいサービスであるという特徴があり、カジュアルに利用できるネットショップ作成サービスです。
デザインテンプレートを選択して商品を登録すればあっという間にネットショップを作ることが可能です。
無料プランからネットショップを始めることが可能で、アカウントを作成すれば0円からオリジナルショップを作ることができます。
【2024年最新】BASEの評判やメリット・デメリットを徹底解説!ShopifyとBASEの比較
ネットショップ作成サービスを選ぶ時には色々なポイントを考慮して選ばなければなりません。今回は、下記のポイントに絞ってShopifyとBASEの比較を行いました。
- 月額費用の比較
- 手数料の比較
- 決済手段の比較
- デザインの比較
- 振込手数料の比較
- 入金サイクルの比較
- 機能の比較
では、ひとつずつ見ていきましょう。
月額費用の比較
ネットショップを運営する上で月額費用は無視することができない費用です。一定以上売上がある場合は手数料の方が大事になりますが、あまり売上が多くない場合は月額費用の方が利益に大きく影響します。
ShopifyとBASEの月額費用はそれぞれ下記の通りです。
Shopify | 3,650円〜 |
---|---|
BASE | 0円〜 |
Shopifyは無料プランが提供されていないため、一番安いベーシックプランに加入すると月額3,650円から利用可能です。一方、BASEのスタンダードプランであれば月額費用0円でスタートする事が可能です。
Shopifyの料金プラン
Shopifyには無料プランが提供されておらず、下記の3つのプランが提供されています。
- ベーシック
- スタンダード
- プレミアム
それぞれのプランの詳細は下記のとおりです。
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
月額料金(月払い) | 4,850円 | 13,500円 | 58,500円 |
月額料金(年払い) | 3,650円 | 10,100円 | 44,000円 |
決済手数料(Visa、Mastercard) | 3.55% | 3.4% | 3.25% |
決済手数料(JCB) | 3.55% | 3.4% | 3.25% |
決済手数料(AMEX) | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
決済手数料(海外) | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
Shopifyペイメント以外の決済手数料 | 2% | 1% | 0.6% |
追加可能なスタッフアカウント数 | – | 5 | 15 |
ストア分析 | スタンダード分析 | スタンダード分析 | カスタムレポートと分析 |
基本的な機能は最低プランのベーシックプランで利用可能です。ただし、決済手数料などの料金がプランによって異なるため、より売上が高いネットショップであるほど上位のプランを利用した方が合計の料金を抑えることが可能です。
それぞれの詳しい情報は公式サイトでチェックしてみてください。
BASEの料金プラン
BASEは無料の「スタンダードプラン」と有料の「グロースプラン」の2つが用意されています。
スタンダードプラン | グロースプラン | |
---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 0円 | 16,580円 (月払いなら19,980円) |
決済手数料(サービス利用料含む) | 6.6%+40円 | 2.9% |
スタンダードプランは月額費用0円で利用することができますが、決済手数料とサービス利用料で合わせて6.6%+40円がかかります。
一方、グロースプランは月額費用16,580円(月払いなら19,980円)かかりますが、決済手数料とサービス利用料が無料プランと比べてお得に利用可能となっています。
その他、月額費用を支払うことで利用できる有料機能もあり、人気の機能には下記のようなものがあります。
- BASEロゴ非表示:500円
- 不正決済保証:980円〜
- 海外販売代行:980円
- 中国販売代行:500円
- BASEロゴ非表示
- 画面右上に表示されるBASEのロゴを非表示にすることができる機能です。本格的なネットショップを作りたい場合、BASEのロゴが表示されてしまうとブランディングへの影響や、信頼度の低下などの理由からBASEロゴ非表示のAppsを追加することをおすすめします。
- 不正決済保証
- クレジットカードが不正利用された場合に売上の入金を補償してくれるサービスです。単価が高い商品などを扱う場合は、不正利用による損失が大きくなってしまうため加入しておいた方がいいでしょう。
- 海外販売代行
- 海外から注文があった場合に、注文受付や梱包、配送、問い合わせ受付など面倒な作業を代行してくれるサービスです。
- 中国販売代行
- 中国のショッピングモールサービスへの掲載を代わりに行ってくれる機能。商品が売れたら専用の倉庫に国内配送することで、商品の発送を行ってくれます。
決済手数料の比較
決済手数料は、決済方法などに応じて発生する売上に対して支払う手数料です。例えば、1000円で商品を販売した時に5%の決済手数料が発生してしまうと実際に振り込まれる金額は950円ということになります。
決済手数料は小さな違いに感じるかもしれませんが、利益率を高めるためにはなるべく決済手数料が安いサービスを利用することが大切です。
ShopifyとBASEのクレジットカード払い時の手数料は下記の通りです。
サービス | プラン | 月額費用 | 決済手数料 |
---|---|---|---|
BASE | スタンダード | 0円 | 6.6%+40円 |
グロース | 16,580円〜 | 2.9% | |
Shopify | ベーシック | 3,650円〜 | 3.55%〜3.9% |
スタンダード | 10,100円〜 | 3.4%〜3.85% | |
プレミアム | 44,000円〜 | 3.25%〜3.8% |
※Shopifyペイメント利用時
上記の表から分かるように、BASEのグロースプランは月額費用が少し高めですが決済手数料は圧倒的にお得です。
ネットショップ作成サービスで決済手数料が3%を切っているものは、おそらくBASEのグロースプランだけでしょう。
Shopifyの決済手数料はカードのブランドや国内外の違いによって変動します。詳細は下記の通りです。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
月額料金(月払い) | 4,850円 | 13,500円 | 58,500円 |
月額料金(年払い) | 3,650円 | 10,100円 | 44,000円 |
決済手数料(Visa、Mastercard) | 3.55% | 3.4% | 3.25% |
決済手数料(JCB) | 3.55% | 3.4% | 3.25% |
決済手数料(AMEX) | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
決済手数料(海外) | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
Shopifyペイメント以外の決済手数料 | 2% | 1% | 0.6% |
また、上記の料金はShopifyペイメントを利用した場合の販売手数料となっており、コンビニ決済や着払いを利用する場合は販売手数料がかかってしまいますが、クレジットカードはShopifyペイメントで対応しているのでそちらを利用する場合は問題ないでしょう。
決済手段の比較
ネットショップでは、多くの決済方法を提供するほど利用者にとって使いやすいサービスを提供することができます。
すべての決済方法を提供する必要はありませんが、利用者が多い決済方法を提供することで売上の増加に期待することができます。
ShopifyとBASEが対応している決済方法は下記のとおりです。
Shopify | BASE | |
---|---|---|
クレジットカード決済 | ◯ | ◯ |
コンビニ決済 | ◯ | ◯ |
銀行振込決済 | ◯ | ◯ |
キャリア決済 | ◯ | ◯ |
PayPal | ◯ | ◯ |
Amazon Pay | ◯ | ◯ |
後払い決済 | ◯ | ◯ |
Apple Pay | ◯ | ✕ |
Google Pay | ◯ | ✕ |
楽天ペイ | ◯ | ✕ |
PayPay | ◯ | ✕ |
代引き | ◯ | ✕ |
クレジットカードやコンビニ決済、キャリア決済などはネットショップを運営する上で欠かせない決済方法ですが、どちらのサービスも提供しているため問題ないでしょう。
Apple PayやGoogle Payなど最新の決済方法にも対応しているなど、Shopifyの方が幅広い決済方法を提供しています。
デザインの比較
ネットショップにとってデザインは非常に重要な要素です。扱っている商品や、ターゲットの客層に合わせたデザインのネットショップにするかどうかで売上が大きく変化します。
ショップごとに扱う商品やターゲット客層は異なるため、より多くの種類のテンプレートが提供されていたり、カスタマイズ可能かどうかが重要になります。
ShopifyとBASEの提供しているテンプレートの種類は下記のとおりです。
無料 | 有料 | |
---|---|---|
Shopify | 14種類 | 199種類 |
BASE | 22種類 | 80種類以上 |
BASEの方が無料テンプレートの種類は多く、Shopifyの方が有料テンプレートの種類は多いという比較結果になりました。
BASEは通常のテンプレートを使ってAIによるオリジナルデザイン作成機能が提供されているなど、初心者でも簡単にデザインを作れるのが特徴的です。
一方、Shopifyは高度なカスタマイザーを使ってページのレイアウトを細かく調整できる所がメリットの1つです。
いずれのサービスもHTML、CSS編集に対応しているため、自分でコードを編集してデザインの調整が可能となっています。
初期費用の比較
初期費用はネットショップを作る時に発生する費用です。ある程度ビジネスとして計画を立ててネットショップを作る場合はそこまで気にする必要はありませんが、趣味や興味でネットショップを作るときにはちょっとした出費が気になってしまいますね。
ShopifyとBASEの初期費用の比較は下記のとおりです。
Shopify | 0円 |
---|---|
BASE | 0円 |
ShopifyもBASEも初期費用は0円となっています。サービスによっては数万円の初期費用がかかるものもあるため、初期費用はどちらのサービスも0円なので利用しやすいですね。
振込手数料の比較
振込手数料は、売上金を所定の銀行口座に振込した時に発生する手数料です。まとめて振り込む場合はそこまで手数料を気にしなくて良いかもしれませんが、頻繁に振込を行う場合は振込手数料が安いサービスを利用した方がいいでしょう。
ShopifyとBASEの振込手数料は下記のとおりです。
Shopify | 0円 (Shopifyペイメント利用の場合) |
---|---|
BASE | 250円 (2万円未満の場合は+500円) |
Shopifyは、「Shopifyペイメント」を利用すると振込手数料が0円となっていて非常に魅力的です。
一方で、BASEも振込金額が2万円以上の場合は250円なので、頻繁に口座振込を行う方以外はあまり気にしなくて良いかもしれませんね。
入金サイクルの比較
入金サイクルは、売上が確定してから実際に売上金が振り込まれるまでのサイクルのことです。入金サイクルが短ければ短いほど、売上が確定してから実際に売上金が振り込まれるまでの期間が短くなるので、早く売上金が手に入ったり、資金繰りが行いやすくなるなどのメリットがあります。
ShopifyとBASEの入金サイクルの比較は下記のとおりです。
Shopify | 翌週の金曜日(Shopifyペイメント利用時) |
---|---|
BASE | 振込申請から10営業日 |
上記の通り、ShopifyとBASEの入金サイクルはどちらも大きな違いはありません。
BASEの入金サイクルを短縮するオプション
BASEでは「お急ぎ振込」というオプションが用意されていて、1.5%の手数料が発生してしまいますが、最短翌日に売上金を振り込んでもらうことが可能です。
通常振込申請から10営業日の所が翌日まで短縮されるので、急に現金が必要になった場合などに役立ちます。とはいえ、通常でも10営業日で振込してもらうことができるので、基本的には利用しなくて問題ないでしょう。
機能の比較
ネットショップは扱う商品や客層よって機能を使い分ける必要があります。細かなカスタマイズを行うためにはサービス側がより多くの機能を提供しているかどうかが比較のポイントとなりますね。
機能の種類で見るとShopifyが断然有利ですが、BASEが提供する機能には他のサービスが提供していないものも多く、自身のネットショップの特徴や扱う商品に応じて利用するサービスを選ぶといいでしょう。
Shopifyのおすすめ機能
まずはShopifyならではのおすすめ機能をご紹介します。
数千種類のアプリ
ShopifyもBASEもアプリを追加して機能拡張を行うことができますが、Shopifyの提供しているアプリは数千種類と数の面で非常に優れています。
レイアウトをカスタマイズするものから、マーケティングオートメーション、広告運用、おすすめ商品の表示など売上げアップにつながりそうなアプリがたくさん公開されているので、それらを利用することで売上アップを狙うことができます。
このあたりは世界中で使われているShopifyの規模だからこそ可能になるポイントですね。
多言語対応
Shopifyはグローバルに提供しているネットショップ作成サービスということもあり、決済画面などが50種類以上の言語に対応しています。
その他にも関税に関する設定ができたりするなど、日本国外も対象とする越境ECサイトを作る場合にはShopifyがもっとも適したサービスとなるでしょう。
BASEのおすすめ機能
BASEは「Apps」というものを追加することによって、機能を拡張することができます。BASEの機能の一例をご紹介します。
Apps | 詳細 |
---|---|
オリジナルプリント.jp | Tシャツをはじめ約1,500種類のオリジナルグッズを作って出品できます。 |
メンバーシップ | 会員のお客様と繋がりを深められるメンバーシップを開設 |
Instagram販売 | Instagramで商品を販売することができます。 |
おみせコネクト | LINEとBASEを連携してLINEメッセージをより効果的に |
TokTok商品連携・広告 | TikTokに商品情報を連携して広告配信ができます。 |
Appsによっては有料だったり、Apps内課金が発生するものもあります。
Shopifyはこんな人におすすめ
Shopifyは、本格派ネットショップやECサイトの構築におすすめのサービスです。
下記に当てはまる方はShopifyの利用がおすすめです。
- 法人でネットショップを作りたい人
- 海外に向けて商品を販売したい人
- 多言語対応したネットショップを作りたい人
- 豊富な決済手段を用意したい人
- システム連携やカスタマイズなど高度な機能を利用したい人
BASEはこんな人におすすめ
BASEは初心者におすすめのネットショップ作成サービスです。
下記に当てはまるような場合にはBASEの利用がおすすめです。
- 月額料金を抑えてネットショップを作りたい人
- 初めてネットショップを作るという人
- 気軽にネットショップを始めたい人
- 個人やフリーランスでネットショップを作りたい人
無料プランで決済手数料を抑えたければSquareという選択も
決済サービスで評判の高いSquareですが、実は無料で始められるネットショップ作成サービスも提供しています。
Squareでネットショップを作るメリットの1つが決済手数料の安さで、無料プランでも決済手数料が3.6%とかなりお得な価格設定になっています。
ShopifyとBASEで悩んでいる方も、決済手数料を重視するならSquareを検討してみてもいいかもしれません。
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